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2011年10月

2011年10月28日 (金)

060 惚れてる「ウニ」

01ユニット折り紙を始めて丸10年。

ずいぶん、いろんな作家の作品を作ってきたが、

何度も作りたくなる作品というのは、意外に少ない。

ユニット折り紙は基本、コツコツ作業の連続なので

その「コツコツ」の最後に「サプライズ」が無いと

一回きりで終わってしまう。ところが、

「コツコツ」の途中や最後に、ワクワクするような

「サプライズ」があると、話は別だ。

色を変え、サイズを変えて何個も作ってしまう。

今日のコレもその一つ。

正式名称はSTUVWXYZ-stars

shine

中心に7色、外周に1色の合計8色を使った星形

という意味だが、正式名称を言うと舌を噛みそうなので

私は勝手に「ウニ」と呼んでいる。ユニット数が56なので、呼び名は「ウニ56」だ。

作家はM.Mukhopadhyayさん。折り紙のサイズは7.5cm角である。

Z01_3 Z03_7_2 Z06 Z07

写真左のように組んでいき、右から二番目が半分まで組んだところ。

一番右の写真は、半分まで組んだ時の裏面である。

写真では見にくいが、7枚ワンセットの8色が輪を描き、

それらがすべて一点で交差することで、球体を構成している。

この作品はシリーズになっていて、90枚組、72枚組、42枚組など、いろいろある。

それぞれ中心の枚数と色数がちがうため、

ユニットの折り方も微妙に異なっていて、そこがまた楽しい。

Sz_stars01_051230中心を8枚にするか、6枚にするかで

角度が微妙に変わるから、

折り方を研究するうちに夢中になる。

ユニットを組めば組んだで、

まぁ、律儀な…と思うほど、

期待通りにがっしりと組み上がってくれて、

頑丈で幾何学的な、そのお姿に、

惚れ惚れとしてしまう。

要するに、好きでたまらないのだ。 Sz_stars02_051231_2

shine

4月11日の記事「たんぽぽ:TtoZ長方形」も同じ作家の作品である。

どれも幾何学的で、カッコいい。

そうだ、Mukhopadhyayさんの作品はどれもカッコいいのだ。

カッコいいから好きになり、カッコいいから惚れ直し、

カッコいいから、また作ってしまう。

だから私の部屋は、いつの間にか「ウニ」だらけになってしまった。

2011年10月24日 (月)

059 アヤシイ、くす玉

00b_2あれこれ作品をつくっていると、

時に、意外な反応をもらうことがある。

先日のことだが、この記事を書いていると

友人がやってきて

「へぇ、ブログやってんだ。何、これ?」と言う。

ラグビーで青春を燃やしたこの男、

折り紙には全くの門外漢である。

「花のくす玉。戦う男には無縁の世界よ」といなすと、

「戦う男は意外と繊細なんだよ」と言いながら

写真をしげしげと眺めて、ぼそりと言った。

「これ、怪しくない?怪しいよね、これ!」

私は作品の出来がイマイチなのを指摘されたのかと思って

「ま、大目に見てよ」と言うと、「いやぁ、この唇は誘われるなぁ…」とのたまった。

「ちょっと、私の作品で妄想はやめてannoy」と追い返したが

そう言われて、よく見てみれば、なるほど、なんか、アヤシイ……。

22_2  23_2  19_3

この作品の名前はアラビカ 。作家のMaria Vahrushevaさ~ん、唇を意識して製作されたのですか~~?

00cライティングの関係で、そう写っただけか…と思ったが

←さほどテカってない、こっちのクルリも

怪しくないとは言い切れぬ、ような……。

そういえば、うろ覚えで申し訳ないが、

日本の折り紙作家である布施知子さんの作品にも

「リップ~~」とかいう作品があったような気がする。

果たして、皆さんはどうご覧になるだろうか?

それにしても、折り紙と妄想とは面白い取り合わせだわ、ねheart04

2011年10月21日 (金)

058 浮舟

06_4子供の頃、どんな綽名で呼ばれてましたか?

痩せてるから「ガイコツ」、丸顔だから「たまご」

髪型から「ドイツ軍」、「チャウチャウ」…

私は有難くない綽名の連続だった。

ところが高校2年のある朝、通学バスの中で

「今日から浮舟ね!」と仲良しに突然言われた。

「浮舟って、源氏物語の…?」

「うん。友達を源氏に登場する女たちにキャスティングして遊んでるの。

あなたは薫くんと仲良しだから、浮舟」、だって。

な~んだ、見た目じゃなくて、薫くんか…。

でも、すごくないっ!浮舟と言えば、

二人の男性に愛されて、悩んだ末に入水する悲劇の女性。

やがて助けられ、出家して、ようやく、我が生きる道を見つけていく。

ドイツ軍やガイコツとは大違いだ。

正確に言えば、お転婆な私と浮舟とじゃ、かなり違うけど、

せっかくのご厚意だから、美人の綽名「浮舟」を頂戴しておいた。

10  07_2  Dscn9403_2

先日、その時の友達にばったり会って、大昔の綽名を思い出したので、

今日は平安装束の色合わせをイメージしながら折ってみた。

作品はMinako IshibashiさんのJapanese Brocade 、「日本の錦」である。

04_5  03_2  Dscn9113

昔の宮廷人には、身分や季節に合わせて、襲(かさね)という色合わせの決まりがあって、

好きな色でも勝手には使えなかったそうだ。

制約が多くて難しそうだなと思ったが、詳しく見てみると、

どの組み合わせも美しいので、驚いてしまう。

萌黄(もえぎ)、淡黄(たんこう)、浅葱(あさぎ)、鶸(ひわ)、刈安(かりやす)……

どの色も深みがあって美しい。だから、組み合わせても綺麗なのだろうか?

Dscn9670shine

あいにく手元に草木染の折り紙が無かったので

日本の伝統的な色は出せなかったが、

「日本の錦」のイメージだけは伝わっただろうか?

「和の色」をもう少し学んで、暮らしの中に

活かしていきたいなと思った。

ポチッとよろしく!

2011年10月19日 (水)

057 四つ巴の三角柱

01_2 何ですか、これは…?

02_2  カメラの位置を変えてみると……

04 おやおや、もしかして……

14 ジャジャ~ン、立ってますぅ~~!

6月16日に「四つ巴の三角形(続編)」を作ったが、今日はその立体版

四つ巴の三角柱」である。一見、四つ巴の三角形より複雑そうだが、

作るのは、こちらの方がラクだった。

01_3  03_2  02_3

Dscn9894_2タイトル通り、四つの三角柱が、どの面でも、卍型のようにくっきりと交差するのが面白い。

作家はユニット折り紙界の有名人ダニエル・クワン氏

ユニットは各色二種類ずつ。15×7.5cmが3個、7.5cm角が6個。

4色で合計36セットであった。

←左の色違いは、B5サイズの厚手の便箋を切って使った。

heart04

クルクルが盛り沢山のロマンチック系折り紙もいいけど、

Unit funは、やっぱりこの手の数学系が好きshine

これからも新しいのを見つけて作ってみますので、お楽しみに、ねheart04

2011年10月14日 (金)

056 くるくるのアリ地獄

02先日、masglysさんに要点をきいて、久しぶりに

「シルバーナさんの星」を作ったが、ブロックメモを使ったせいか、

紙が固くて収まりが悪く、綺麗に仕上がらなかった。

シャープなラインの星型が浮かび上がる予定だったが

跳ね上がる紙を押さえて、押し込んでいるうちに

ボロボロ、ぐにゃぐにゃの星になってしまった。

4cm角と用紙が小さすぎたのも失敗の原因かもしれない。

ダメだこりゃ!

ダメな時はさっさと路線変更。ただでは終わらない。

シルバーナさんの星と折り線が似ている作品に方向転換した。

それがこちら。布施智子さん作のアリ地獄である。

shine

4月6日に桜のイメージでアリ地獄を発表しているので、今回はカールにしてみた。

前回のアリ地獄は「桜」だったので、カールはせず、90枚組と30枚組を作った。

まったく同じ折り方なのに、カールありとカール無しでは表情が全然違って面白い。

ぜひ、その違いを見比べて楽しんでいただきたい。

それにしても、前回の菊花に続いて、思いっきりのくるくる三昧である。

11  12  14 

用紙サイズは4.25×8.5cm。縦横比1:2の長方形を使う。30ユニット。用紙はすべてブロックメモ使用。

一番右は組んでいる途中の裏面。クリスタルの結晶みたいで面白い。裏組みはできないかなぁ…。

03_2シルバーナさんはイタリアの中学校の先生で、

「星」以外にも、興味深い作品を発表しておられる。

Unit funも作ったことのある作品も幾つかあるので、

そのうち発表しよう。

shine

ところで、出来損ないのシルバーナさんの星は

右の方の資料箱(アルバム)に入れておいた。

興味(勇気?)のある方はご覧くだされ。相当ひどいのを覚悟の上で、ね heart04

2011年10月 8日 (土)

055 菊花

Dscn9976_4早いもので、10月初旬もそろそろ終わり。

空が澄み切って、爽やかな秋風が吹く頃になると、

東京ではあちこちで菊花展が始まる。

浅草寺では地元の小学生たちが丹精込めて作った作品が

披露されるし、湯島の天神様では、近頃つとに珍しくなった

菊人形が展示される。今年のテーマは

大河ドラマ「江~姫たちの戦国」だとか。

もちろん、厚物と呼ばれる菊の大輪や無数の小菊を

しだれるように咲かせる懸崖仕立て、また、見たこともない

珍しい品種も出品されて、どれも溜息が出るほど美しい。

私のお気に入りは日比谷公園の菊花展で、広い園地の一角に

菊の大きな日時計を作ったりして、モダンな雰囲気を楽しめる。

今日は、その菊をイメージしながら折ってみた。

上の作品は写真では分かりづらいが、微妙に異なるオレンジ系の紙を折り交ぜている。

ユニットは7.5cm角の折り紙30枚。北條敏彰さん作の「変形ユニット5」である。

pencil2017年4月3日、索引作りに際して、チェックしたところ、上記の出典は間違えと分かりましたの訂正します。

勘違いして書いちゃったのかなぁ(泣)。只今、出典を捜索中で~す。けど、昔すぎて、トホホ…coldsweats02sweat01

色を変えると、こんな具合に→。

02

雰囲気ががらりと変わるのも、ユニット折り紙ならではの楽しさである。

組み方は薗部ユニット30枚組と同じなので、

もちろん12枚組にすることも可能だ。

小さいのもまたカワイイ heart04

Dscn9382_2

スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋……

さて、皆さんはどんな秋を

過ごされるのだろうか?

秋と言えば、香り松茸、味しめじ。

土瓶蒸しに栗ご飯。

私は食欲の秋、かなぁ……happy01scissors

2011年10月 1日 (土)

054 花のような薗部ユニット

01_2いつも作品を作ると、撮影して、記録をとり、飾っておく。

すると、誰かしら、欲しいと言う人が現れて貰われていく。

だから、特別な作品を除いて、手元にはあまり残っていない。

お嫁入りした作品は誰かのお宅や事務所や商店の店先を

飾ったり、子供の遊び道具になったりするらしい。

子供たちがくす玉でバレーボールをしたり、

キャッチボールをしたりして、壊してしまうこともあるようだ。

5月13日の記事「薗部のUFO」にも書いたが、

私は子供が作品で遊んで、

それで壊れてしまっても構わないと思っている。

手指の先から生まれる作品が、

子供たちの手に遊ばれて壊れるのは本望だと思う。

shine

こうして次々と嫁入り先が決まるのに、

どういうわけか、この作品だけは行き遅れていた。

色がどぎつかったかな…?

02_2  Dscn9708_2  Dscn9715

今日の作品は、Meenakshi MukerjiさんのFlowered Sonobe

華麗で、エレガントな作品が多いMeenakshiさんらしい、

薗部ユニットの豪華なアレンジである。

私は黒を使ったが、配色次第で、柔らかい雰囲気も演出できるだろうし

濃淡やぼかしの折り紙を使えば、また別の表情が作れるだろう。

ユニットに厚みがあるので、ふわ~っと組んでいる。

shine

Dscn9712ところで、今日のことだが、

この作品はついに貰われていった。

申し出た男性は我が知人の中でも

おそらく最も二枚目であろう端正な顔立ちの人であった。

まさに、白馬に乗った王子様、現わる……

めでたし、めでたし、ハッピーエンドであった heart04

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01 薗部ユニット

  • 168 薗部ユニットで作る五方十二面体
    ここの作品はすべて同じユニットで作られています。 組み方を変えるだけで、こんなにさまざまな表情を出せるなんて 薗部ユニットはやっぱり凄い。

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