060 惚れてる「ウニ」
ユニット折り紙を始めて丸10年。
ずいぶん、いろんな作家の作品を作ってきたが、
何度も作りたくなる作品というのは、意外に少ない。
ユニット折り紙は基本、コツコツ作業の連続なので
その「コツコツ」の最後に「サプライズ」が無いと
一回きりで終わってしまう。ところが、
「コツコツ」の途中や最後に、ワクワクするような
「サプライズ」があると、話は別だ。
色を変え、サイズを変えて何個も作ってしまう。
今日のコレもその一つ。
正式名称はSTUVWXYZ-stars。
中心に7色、外周に1色の合計8色を使った星形
という意味だが、正式名称を言うと舌を噛みそうなので
私は勝手に「ウニ」と呼んでいる。ユニット数が56なので、呼び名は「ウニ56」だ。
作家はM.Mukhopadhyayさん。折り紙のサイズは7.5cm角である。
写真左のように組んでいき、右から二番目が半分まで組んだところ。
一番右の写真は、半分まで組んだ時の裏面である。
写真では見にくいが、7枚ワンセットの8色が輪を描き、
それらがすべて一点で交差することで、球体を構成している。
この作品はシリーズになっていて、90枚組、72枚組、42枚組など、いろいろある。
それぞれ中心の枚数と色数がちがうため、
ユニットの折り方も微妙に異なっていて、そこがまた楽しい。
中心を8枚にするか、6枚にするかで
角度が微妙に変わるから、
折り方を研究するうちに夢中になる。
ユニットを組めば組んだで、
まぁ、律儀な…と思うほど、
期待通りにがっしりと組み上がってくれて、
頑丈で幾何学的な、そのお姿に、
惚れ惚れとしてしまう。
要するに、好きでたまらないのだ。
4月11日の記事「たんぽぽ:TtoZ長方形」も同じ作家の作品である。
どれも幾何学的で、カッコいい。
そうだ、Mukhopadhyayさんの作品はどれもカッコいいのだ。
カッコいいから好きになり、カッコいいから惚れ直し、
カッコいいから、また作ってしまう。
だから私の部屋は、いつの間にか「ウニ」だらけになってしまった。
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